T−23

なんでT−23のモデルについてかと言うと、
こちらが自分の中で、いろんな意味で分岐点だったモデルだったような気がするからで、
良くも悪くも、このTシャツがあったから、今のアトリエバニラの方向性があるような気がします。
そんな一枚だったりとか。
爬虫類と女の子グラフィックの融合って言うと大げさだけど、
だいたい今のアトリエバニラの目指す方向性が、
固まってきたのはこの頃からじゃないかって思うんですよね。

着用画像

「女の子とパンダのデザインが鉄板」
東京Tシャツ部の何かの記事で、確か読んだと思うんだけど、
売れるTシャツのデザインは、女の子とパンダって言う事らしく、
それに乗っかってみて描き始めたのが、うちの女の子系のTシャツのきっかけだったりでした。
爬虫類デザインという特殊なコンセプトがあるのですが、
それを残しつつ、女の子系のTシャツを作ると言うのが、当時の至上命題だったような。
このモデルの前にも、三作ほど女の子系のイラストTシャツがあったのですが、
特にこれの前作のT−20が好評だった事で、モチベーションも上がり、
T−20とT−23のセット買いをしてくださるお客さんも多かった記憶があります。
今は在庫がほとんどなくて、イベントなどでも持っていかないですが、
また折りを見て、復活させれたらなぁとか思います。

最初はどんなふうなイラストにするか、全く考えてなくて、
持っているギター、レスポールや、マングローブモニター、着てる服なんかは、
そもそも違うイラスト用に描いていたもので、
なんとなく爬虫類と女の子、それにロックだ!なんて思っていたから、
これらを福笑い式にくっつけてみて修正して、
このイラストが出来たような感じでしょうか。
最初に女の子がギターを持った構図が出来て、
さぁ、これからどう爬虫類を入れていこうかなって思った時に、
以前に没にしたマングローブモニターのイラストをはめ込んでみたら、
ちょうど女の子の影みたいでいい感じだねって思って、
The name of my shadow is Varanus indicusって書いてますが、
Varanus indicusって言うのはマングローブモニターの学名で、
私の影の名は、マングローブモニターです、みたいな。
これ描いた時、このイラストの女の子の表情が好きで、
これより気に入ったものってなかなか描けなくて、それが変なジレンマになってた時期もあったりとか。
あの時はけっこう悩んだけど、自分の描いたイラストを好きになるって言うのは、
案外大切な要素だったりするのかもって思ったりするのでした。

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